2005年4月12日

レゾリュート・ベイのインズ・ノース・ホテルに宿泊しているが、近くのウェザー・ステーションで働いているウェインさんがよくやってきて、地球温暖化の話をしてゆく。 以前の寒い頃と違い、最近は年々太陽の形状が丸みを帯びてきているという。コンピュータでその様子を見せてくれた。 テレスコープ・カメラで撮影したものだが、見た目ではその違いがよく分からないが、数値上では確かに変化が現れている。

寒い大気中での太陽は、つぶれた形状(squash)、温かいところでは、丸み(round)を帯でくる。 南国の島の海に沈んで行くときの太陽は、大きいが、北極地方では小さい太陽に見える。 だが、春になり、太陽が地平線上に昇り、高さを増してくると、南から温かな大気が高緯度地方へ流入し、大地近くの大気は冷たく、上空は暖かい大気と混じりあうことになる。 冷たい空気と暖かな空気がぶつかり、太陽の形状は様々な棒のような形になり、しかも二重、三重、四重と幾十にも重なり、どう見ても、太陽の形には見えなくなってしまう。


Japanese Rooftop Sunset

Photo: Wayne Davidson

太陽に赤く色が付いたときをRed Flash、青いときは、Blue Flash、緑はGreen Flashと呼ぶらしい。 それは、私もGreen Flashを20年ほど前に、カナダ北極圏を一人旅して見たことがあるが、とてもとても美しく、煌煌しく、感動的な光景であった。 これは、極地方の寒さがなせる自然の技なのである。 それが年々、地球温暖化とともに、大気が冷えず、このような美しい太陽を見られなくなるというのは、本当に残念なことである。


4 Line Sunset

Photo: Wayne Davidson

美しい地球の自然を守り続けてゆくことが、私たち人間に与えられた使命ではないだろうか。 これら太陽の写真を見たい方は、www.EH2r.comをご覧ください。

大場満郎    


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