2004年5月10日

食料から装備、長谷さんの薬まで、すべてのものが揃(そろ)った。 午後2時過ぎ、ついにウマナックを出発した。 久しぶりに会う二人がどんな様子か、本当に氷床で出会えるのか、信じられない気持ちでヘリコプターに乗り込んだ。 天気は快晴。心配していた強風も、大丈夫そうだった。片道約1時間20分。二人のいるところまで、約200kmの距離。


ウマナックからヘリコプターで氷床へ向かう。

ヘリが飛び立つと、上空から氷った海、険しい山々、氷河、そして氷床への入り口が見えてきた。 氷床にはいると、白、白、白の世界が広がった。ひたすら真っ白な地面に、ときどき、ぼこぼことコブが見えた。 これが大場さんたちの言う、「サスツルギ」かな、と想像した。


ヘリコプターから見えた、凍った氷河。

パイロットのラースが、無線で「あと10分で着くよ」と教えてくれた。それから、じぃっと窓から雪面を見ていたら、 ふいに突然黄色いテントと、手を振る二人の姿が飛び込んできた。 ヘリコプターはぐるっと旋回(せんかい)してから、雪上への着地に成功。 ラースが「Welcome to ice cap!」(氷床へようこそ!)と言いながら、ドアを開けてくれた。


氷床への入り口。左奥に見えるのが氷床。ここから約15分ほどで氷床に到着。

約1ヶ月ぶりの大場さんも長谷さんは、すごく元気そうに見えた。毎日電話で話しているのに、実際に会うと、なんだか懐(なつ)かしく感じる。 氷床では、空気のおいしさに驚いた。グリーンランドはどこに行っても空気がおいしいけれど、氷床の空気の味は格別だった。


氷床での記念撮影(左からヘリコプター乗組員の2人、大場、長谷、宮下)。

6月のゴール地点での再会を約束して二人と別れた。ゆれるヘリの中から、スキーセールをする大場さんをビデオに撮り、 ぐんぐん小さくなる長谷さんが視界から消えると、うとうとと急激(きゅうげき)な眠気がおそっきてた。 ヘリの揺れと音にも関わらず、あっというまにぐっすりと、深い眠りにおちていった。

    


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