2004年5月16日

「顔」は口ほどにものを言う

グリーンランドの、とくにウマナック地方(7つの村が点在している)に住む人たちは「ウマナミュー」と呼ばれる。 ウマナミューの特徴で気づいたことは、歌うように話すイントネーションと、イエスを「アップ」ではなく「アー」ということ、 もう一つは、コロコロと、よく動く表情だ。

ウマナミューは、道ですれ違うとき、言葉であいさつしないで、顔で、眉毛を上下に動かしてニコッとほほえむだけで済ませたりする。 言葉で答える変わりに、顔でイエス、ノー、良い、悪いを表すのだ。これは、グリーンランド語が不自由な私にとっては、 かなり有効なコミュニケーション方法で、ウマナミューをまねして、あいさつのとき眉毛を動かしたり、 グリーンランド語で話しかけられて、意味がわからないときは、顔をしかめたりした。

ウマナミューが表情豊かな理由は、冬が寒くて口を開けて言葉を話すのが厳しいから、 顔の表情でコミュニケーションするようになったのかな、と想像した。シャイな子ともたちは特に、 知らない人と話すのを恥ずかしがるので、顔で意思を伝えることが多いようだ。

アニは特に、顔の表情がよく動くし、嫌な顔もいい顔も、とてもわかりやすい。 アニとは言葉が通じないわりに、お互いの言いたいことがわかるのは、顔で会話するからだと思う。以下、アニのいろいろな顔。

アップ(アー)「はい」 ナーミ「いいえ」
アユンゲラ「良い」 アヨッポ「ダメ」


ママット「おいしい」
ガールアッカ。彼の誕生日のカフェミックで、オヒョウの塩漬けをほおばる。


クショナポック「ステキ!」
エスタングワ。笑顔だとさらに美人。

    


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