2004年5月15日

雪面の表情

内陸氷床の雪面は、場所によってかなりその状態が違っている。 今日私たちが通ってきた雪面は、鏡のようにまっ平らと表現してもオーバーではないようなものだった。 スキーセーリングで時速約20km以上のスピードで滑走していてもほとんど振動はなく、まるで静止しているような状態であった。 なぜこうもまっ平らな雪面ができるのか、不思議である。


雪面は様々な表情を持つ。

またある場所では、強いカタバ風に削られた、サスツルギ(雪の波)帯がある。 風で硬く締まり、スキーとソリはまるで大波を越えて進む小船のようなもので、ガッタンゴットンと常に振動を受けつづける。 このサスツルギ帯で、長谷隊員はヒザと足の裏の痛みを生じたし、 私のソリの後部側面も少々表面のコーティングが剥(は)がれてしまっている。

またその他、粉雪が雪面に残っているところ、風で表面がテカテカに光るほど硬くなっている雪面もある。 粉雪が吹き飛ばされた、硬い雪面だと、スキーとソリは、断然、飛ぶように滑ってくれる。 でも粉雪の上に来ると、急ブレーキがかかるようなもので、ググッと急にスピードが落ちてしまう。

その他、実に美しく芸術的な風紋(ふうもん)が残されており、自然の神秘さに感動を抱いてしまう様な雪面もある。

    


2004年4月
2930311234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

2004年5月
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

2004年6月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
2829301234