大場満郎隊員の日誌

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2008年3月22日

コーンウォリス島の山越えを終え、ウェリントンチャンネルの海氷上を進んでいる。

海岸沿いから5〜6kmの沖合いまでは、北極海を思わせるような乱氷帯が続いていた。この海氷は北の方から流れてきたものであり、沿岸沿いに引っかかるのだろう。迷路を進むように右へ行ったり左へ進んだり、ジグザグにソリ引きに楽なルートを探しながら行くのだ。

時々、にっちもさっちも行かない程の、メチャクチャな海氷が折り重なり、どこも通れそうにない場所がある。その時は、一旦、ソリのハーネスをはずし、スキーもその場に置き、最も高い海氷に登り、周囲を見晴らすのである。海氷上では、これが一番良くルートハンティングが出来る。

ソリを引く大場隊員

高い所から見ると、平らで歩きやすいルートが手に取るように見えるのだ。私が先に進みルートをつけていき、長谷隊員が後に続く。彼は初めて海氷上を歩くので、その足取りは決して軽快なものではないが、ゆっくりと着実な歩みで頑張っている。

今は11時頃に出発して、午後2時頃に昼食をとり、夕方4時に休憩しお茶を飲み、6時頃まで歩くことにしている。1日に5〜6km進むのが、乱氷帯では精一杯である。今日の夕方頃にやっと乱氷帯を脱け出し、(比較的)平坦な海氷が現れてきた。明日からもっと歩けるだろう。

大場 満郎

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