2005年3月3日

レゾリュート・ベイの空港内にケンボレック・エアーのオフィスがある! 今日、ベース・マネージャーのミッキーさんから電話があり、エルズミア島周辺の新しい衛星写真が撮れたので見に来てくれとのこと。 さっそく、ルーカス(INNS NORTHホテルのオーナー)と出かける。

スタート地点の、ワード・ハント島を含むエルズミア島北部に雲がかかり、停滞しているようだ。 この低気圧を、北西から大きな高気圧が押しているが、まだその力が足りないようである。 エルズミア島の気温は-46℃、南西の風、視界は約2kmとのこと。パイロットからすると、 2kmの視界では危険すぎて着陸するのは難しいという。 雪面がデコボコしているのが、パイロット席から見えない状態で、 着陸すればジャンプして機体が横転する可能性もあるという。

ワード・ハント島には、今年に入りまだ1機も着陸していないので、太陽が高度を上げ、十分な明るさと視界がきかないと生命にかかわる。 事故を起こしかねないので、天候が回復すればすぐ飛べると言われた。

また、ミッキーさんからケンボレック・エアーは、今回のスポンサーになると言われ、驚いてしまった。 事務局の岩田さんから、ケンボレック・エアー本社(カルガリー)の社長宛に、スポンサーシップをお願いしていたのだ。

今回の計画は、子供たちに環境教育をすること、カナダの自然と人々のすばらしさを伝えることが目的であり、 すばらしい企画なので、スポンサーになってくれると言うのだ。うれしくて、ミッキーさんを抱き大喜びする。 ルーカスもすぐ近くで心から喜んでくれた。ホテルに戻り、小林さん、そしてホヴァードとステパンにも伝えると感激している。 また、キッチンで働いているマターさんも、こぼれんばかりの笑顔で喜んでくれた。

今回は資金不足で、必死でお金を集めながら動いている状態であり、ケンボレック・エアーの協力は天の助けにも思える。

大場満郎    


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